FACTFULNESSから学ぶ数字のマジックとデータの読み解き方

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今回のTIPSでは、FACKFULNESSから学ぶ数字のマジックとデータの読み解き方について紹介致します。
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FACTFULNESS(ファクトフルネス)

10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣。ここ数十年間、わたしは何千もの人々に、貧困、人口、教育、エネルギーなど世界にまつわる数多くの質問をしてきた医学生、大学教授、科学者、企業の役員、ジャーナリスト、政治家―ほとんどみんなが間違えた。みんなが同じ勘違いをしている。


今回紹介する「FACKFULNESS」にはとても重要な考え方が込められています。

例えば「従来の5倍以上の抑制効果が確認された」などの医療品の謳い文句などをどう評価するのか?といったメッセージが込められています。

昨今、薬事法や景品表示法といった、厳しい表示に関する規制がある中で、その文言が嘘である可能性は極めて低い状況にありながら、伝わったイメージと事実が異なっている可能性が十分にあるという点について説明致します。

『従来の500%以上の抑制効果が確認された』

よく目に耳にする、こういったキャッチコピーですが、このキャッチコピーを謳うためにはバックデータが必要です。一般的に考えられるバックデータを構成する要素は以下の通りです。

■一般的に考えられるバックデータと算出方法
1、①従来の抑制効果
2、②新しい抑制効果
3、②÷①≧500%
上記の3要素が成立しているということです。

ここまでの意味や構成要素は基本的に問題なく理解されますが、重要な点は①従来の抑制効果がどういった数字であったかという点を十分に調べているかどうかがポイントとなります。

数字のマジックですが、以下のケースは全く同じ表現が可能になります。

■Aパターン
1、①従来の抑制効果:100人中10人の抑制効果=10%
2、②新しい抑制効果:100人中50人の抑制効果=50%
3、②÷①≧500%

Bパターン
1、①従来の抑制効果:10,000,000人中1人の抑制効果=0.00001%
2、②新しい抑制効果:10,000,000人中5人の抑制効果=0.00005%
3、②÷①≧500%

違和感のある比較例

いかがでしょうか?
Aパターンでは、100人中10人の抑制効果が、100人中50人になったというデータと、Bパターンの1,000万人中1人の抑制効果が1,000万人中5人になったというデータも両方とも従来の500%以上の抑制効果確認と同等となります。

率で表現した指標は絶対値ではなく相対値による評価となる

こういったデータの見せ方でポジティブなイメージを抱いてしまうことが実際に様々なシーンで起きています。しっかりとバックデータを見て冷静に見極めることを心掛けるようにしましょう。

企業PRにおいてもこいったことはよく行われており、特にスタートアップ界隈ではよく見受けられます。
スタートアップ企業の前年比3,000%の売上達成
大企業の前年比110%の売上達成
といったデータがネット記事などで挙げられると多くの人は直感的にスタートアップ企業がすごくて、大企業は大したことないと思い込んでしまいます。

スタートアップ企業の売上増PR例

しかし、バックデータをきちんと調べないことにはこの是非については語れません。
スタートアップの売上高が前年10万円だった場合、売上高が300万円になることで前年3,000%達成となります。また、大企業の売上高が前年3,000億円だった場合、前年比110%達成となると、3,300億円の売上となり、1年間で300億円もの売上増加を達成したこととなります。

避けたいニュース記事のタイトルだけでイメージが膨らんでしまう現象

つまり、言葉の上では、270万円の売上増と300億円の売上増が同じ意味として並べられてしまうということが生じます。

270万円≒300億円が、270万円>300億円となるケースがある

皆さんは身の回りの数字のマジックに気づけますか?
耳障りの良い言葉を鵜呑みにせずしっかりとバックデータを調べてから評価出来るように心掛けましょう。

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FACTFULNESS(ファクトフルネス)

10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣。ここ数十年間、わたしは何千もの人々に、貧困、人口、教育、エネルギーなど世界にまつわる数多くの質問をしてきた医学生、大学教授、科学者、企業の役員、ジャーナリスト、政治家―ほとんどみんなが間違えた。みんなが同じ勘違いをしている。