今回のTIPSでは、エクセルのUNIQUE関数を活用し、加工されていない売上データからユニークな取引先だけを抽出し、取引先毎の売上管理を自動化する方法を紹介致します。
1、売上データを整理する
まずはじめに、売上管理を楽にする方法として売上データの整理方法を紹介します。
売上データは必ず1取引につき1行使うデータ構造を採用しましょう。
後から管理が難しくなる例として、1取引先に対して、売上データを列を増やして管理する方法です。
売上データを列で取引先を起点に列で管理するとなると、売上日等の時系列データを右に増やしていき永遠に終わらないデータ構造となります。以下のような売上データ管理は絶対に避けましょう。
上記のようなデータ管理の場合、永遠に日付を増やしていく必要があり、後から傾向分析をすることが困難になります。
可能な限り次に紹介するようなデータ構造で管理するようにしましょう。
1取引ごとに1行使うことで後からの分析や集計が非常に効率化されます。
2、UNIQUE関数で氏名から重複しないデータを抽出
取引先が増える業務形態の場合、取引先ごとの売上管理を自動化する度にメンテナンスをする必要が出てきます。今回紹介するUNIQUE関数を使うことで対象の範囲の中で、重複しないデータを自動で抽出することが可能になります。
今回は氏名をベースに、氏名毎の累計売上高を出力する環境を作成します。
=UNIQUE(範囲,FALSE,FALSE)
そして、UNIQUE関数で出力されたユニークな氏名に対して、累計売上を出力するために、SUMIF関数を使用します。SUMIF関数の使用イメージは次の通りです。
=SUMIFS(テーブル1[売上],テーブル1[氏名],J5)
いかがでしたか?
以上のステップで簡単にユニークなデータを抽出し、リアルタイムに更新可能な売上管理が実現します。
非常に簡単な関数の組み合わせで応用が効くのがエクセルにハマる所以ですね。
これからは、UNIQUE関数を活用していきましょう。